2023年11月。小学生を連れて日本100名城のひとつ「八王子城」跡の本丸に行ってきました。木々が秋色に染まりつつある中での散策は、とても気持ちがいいものです。交通・休憩所・スタンプ・危険に合わないためのポイント等、事前にチェックしておきたい項目もまとめました。是非、散策前のご参考にどうぞ。
小学生と行く 八王子城跡
八王子城跡に行く前に、絶対に知っておいた方がいいことがあります。それは、「山登り」に行く準備をして行くということ。
八王子城は天守閣のような立派な建物がある城ではなく、戦国時代に山の地形を生かして築かれた山城です。本丸がある場所は標高460mとさほど高くありませんが、しっかり準備して登らないと危険にさらされる可能性があります。
長袖長ズボン、運動靴、水筒、虫よけスプレー、杖(鈴付)など持参されることをお勧めします。また、ガイダンス施設で情報を収集し、しっかり休憩を取って安全に登りましょう。
八王子城跡の魅力
- アクセスが良い
- 自然を感じられる
- あまり混雑していない
- 標高が460mとさほど高くなく、歩く時間も無理が無い
- ガイダンス施設等でアタックの前後に休憩できる
都心からも日帰りで気軽に行けて、自然のパワーを感じながら散策できます。レジャー施設が混雑する日程でも、さほど混雑に巻き込まれることなく楽しめてお勧めです。
JR高尾駅からの行き方
JR高尾駅を降り、高尾駅北口バス停から「霊園前・八王子城跡入口」を通るバスに乗車。土日祝日のみ「八王子城跡行き」が運行していますが、1時間に1本ほどしか本数が無いので、運が良くないと乗車できません。「霊園前・八王子城跡入口」を通るバスなら何本も出ており、待たずに乗車できました。
バスはPASMOが使えて、乗車・降車時にICカードをかざして利用できました。高尾駅北口から10分程乗車して、霊園前・八王子城跡入口で降車しました。
ガイダンス施設
霊園前・八王子城跡入口から徒歩約15分ほどで八王子城跡ガイダンス施設に到着。
八王子城の歴史を紹介してある他、テーブルと椅子等の休憩所、清潔なお手洗い、日本100名城スタンプなどもこちらに設置してありました。
ガイダンス施設の外観。
ガイダンス施設入ってすぐ右手に、スタンプ台が設置してありました。
※スタンプ用紙のある「最強!日本の城」の本の持参を忘れた為、別の台紙を頂きました。すみません……。
ガイダンス施設内部のインフォメーションには、なんと通行止め箇所の表示が!通行止めを通らずに、本丸にたどり着く道は……とルートを考えてから出発です。
管理棟に向かう途中、北条の家紋(三つ鱗紋)を岡の壁面に発見!粋な計らいですね。八王子城跡への期待が高まります。
管理棟
ガイダンス施設から歩くこと2~3分で管理棟に到着です。無料ガイドをお願いする場合は、こちらの管理棟にいる係員の方に話を聞いてみて下さい。
八王子城の地形模型がある休憩所
管理棟とガイダンス施設の間にある丘の上の屋外休憩所。テーブルと椅子が数セット設置してありました。ぽかぽか陽気で気持ちが良いランチライム。……でしたが、日影が無くて暑いくらい。虫や鳥の鳴き声を聴きながら頂くランチは非日常で、格別に美味しく感じました。
この休憩所の屋根がある部分には、大きな八王子城の地形模型があります。アタック前に、これから登る場所の確認をするのにも最適です。
八王子城跡 本丸へ
場所を調べ、しっかり休憩も取り、いよいよ本丸目指して出発です。
整備はされているものの、道が細くなっていたり、片面が崖になっている箇所もあります。
太い枝を杖にしたり、山登り用ステッキを持ち、野生動物除けに鈴を付けている登山客もたくさん見受けられました。
途中、開けた箇所があり絶景を目にすることができました。
休憩を挟みながらゆっくり歩くこと約40分。八王子神社に到着です。「八王子市の由来」となったのが、この八王子神社とのこと。
樹齢何年でしょうか。大変立派な木々も八王子神社を見守っていました。
八王子神社の左手に佇んでいる像を見付けてハッと驚きました。目を凝らして見えますか?
八王子神社から細く急な階段を登っていくこと約5分。ようやく本丸に到着です。標高約460m。こちらが頂上ですが、周囲は樹々に囲まれ、外の景色を見ることはできませんでした。スペースも大変狭く、こちらが本丸だったことに驚きました。
数百年前に実際に戦があった場所です。たくさんの魂がまだこの辺りに?……と思うと、少し背筋が寒くなりました。
本丸から八王子神社の脇の階段は細くて急です。一段の幅も狭く、足の大きな私には一番の難所でした。帰り道は滑りやすい箇所もあるので、登り以上に気を引き締めることをお勧めします。
ちなみに、帰りは10~15分程で下山できました。
おわりに
八王子城跡の本丸は、小学生と一緒でも楽しめる山城でした。休憩をしっかり取り、登山の準備を整えて安全に散策されますように。
小学生の息子を城好きに変えた一冊をご紹介↓
他にも城の散策レポートを紹介しています。ご興味ある方はのぞいてみて下さい。
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