算数検定をご存じですか?
恥ずかしながら、自分の幼少時代は存在すら知りませんでした。
子どもは塾にも通っていませんし、そろばんも習っておらず、先取り教育は一切していません。ゆるりとした環境で育っています。
それでも1カ月の準備で合格できました。
ここでは実際に私たち親子が取り組んだことをご紹介します。
小学1年生が算数検定10級を受けたきっかけ
1年生の娘には2才上の兄がおります。3年生の兄が学年の復習のために9級を受けることになりました。じゃあ、あなたも受ける?という感じで1年生の娘は10級を受けることに。
娘からすると、完全に兄の巻き添えですね。
階級 | 6級 | 7級 | 8級 | 9級 | 10級 | 11級 |
目安となる学年 | 小学校6年生程度 | 小学校5年生程度 | 小学校4年生程度 | 小学校3年生程度 | 小学校2年生程度 | 小学校1年生程度 |
出題数 | 30問 | 30問 | 30問 | 20問 | 20問 | 20問 |
合格基準 | 全問題の70%程度 | 全問題の70%程度 | 全問題の70%程度 | 全問題の70%程度 | 全問題の70%程度 | 全問題の70%程度 |
検定時間 | 50分 | 50分 | 50分 | 40分 | 40分 | 40分 |
準備期間
2023年1月28日に算数検定の申込みをして、3月4日が試験日。ほぼ1カ月の準備期間でのぞみました。
ちなみにこのくらい申込みが直前ですと、受けられる会場がほとんどありませんでした。東京都内はほぼ埋まっており、千葉県の提携受験会場で受けることになりました。
親がやったこと
- 数検の申込をする
- 過去問題集を買う
- 過去問題集の解答用紙を拡大コピーする
数検の申込をする
申込をすると残された時間が明確になるので、数検への意気込みが増します。受けられる場所が減っていってしまいますので、やると決めたら早めの申込を。
過去問題集を買う
これまで子どもが受験した9~11級の内容なら過去問題集を解けば十分かな、と思います。一冊に6回分が載っていますので、1周したら、また1回目に戻って繰り返し取り組んでいました。
過去問題集の解答用紙を拡大コピーする
過去問題集はA5サイズ。実際の解答用紙はA4サイズになります。
過去問題集の解答用紙は取り離せない上、記入欄が小さく書きにくいです。本番に近づけるためにも、記入しやすくするためにもA5→A4サイズへ141%拡大コピーすることをおすすめします。
子どもの勉強法
学校がお休みの日に、1日1回分を解いていました。とはいえ、土日も朝からお出かけする日もあり、すべての休日で取り組めたわけではありません。トータル8回分(1周目6回分+2週目2回分)で試験日を迎えました。
問題の間違ったところはその場で解き直しをして、理解できるまで父親が説明していました。
難しかったこと
かけ算を覚えていない1年生にとって、10級は難しかったようです。最初、過去問題集をやったときは合格点に届きませんでした。結局、1カ月でかけ算を暗記することを断念。
今ある知識で解けないか工夫して解く方法を一緒に考えました。それは、「覚えている5の段から足したり引いたりする」「9の段は10の倍数から引く」「ひたすら足し算をする」という方法。
例えば、7×6=□という問題があって、5の段の7×5=35が分かれば、35+7をすれば7×6の解答が出ます。足し算の回数が減るので間違いが少なく済みます。
9の段も覚えられないという娘。例えば9×9=□という問題の場合、9×10=90が分かれば、90‐9をすれば解答が出ます。
かけ算の暗記ができていなくても、かけ算の意味さえ理解できていれば解答が出ます。娘の回答をみると、本番では出来たところと出来なかったところがありますが、一緒に意味を考えながら取り組んだ時間は学びになったのではと思います。
おわりに
普段ゆるく過ごしている分、「目標に向け、限りある時間で勉強をする」というのは子どもにとっても良い経験だったのではないでしょうか。分からなかった所が理解できて、すっきりした表情の子どもを見るのは嬉しいものです。
合否がある中で力を発揮できたというのは、自信にもつながると思います。ひとつずつハードルを越えていけるようにサポートしていきたいと思いました。
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