小1の壁というと、フルタイムで働く人だけの問題のように思っている人が多いのでは無いでしょうか。
保育園に通わせていた時よりも、預かり時間が短くなることによって生じる様々な問題。フルタイム・共働きのご家庭は影響が大きいのは確かですが、専業主婦からパートを始める人にとっても「小1の壁」はあります。
ここでは、下の子が小学1年になったときに、無理せず専業主婦からパートを始めた私の体験談をお伝えします。
専業主婦からパートを始める時の小1の壁とは
- 勤務日・勤務時間が限定された求人を探す必要がある
- 公設学童に通わせるには利用条件をクリアする必要がある
勤務日・勤務時間が限定された求人を探す必要がある
小学生になったばかりのお子さん、一人で鍵を開けてお留守番できますか?
私の娘にはそれがとても不安だったようです。私が仕事を始めると言ったときに、小1の娘が出した条件は「娘より早く帰ってくること」でした。
娘の通っている学校だと、大体2~3時には帰宅。週1回は1:30頃の帰宅です。朝8時に小学生を送り出して、2時~3時には帰宅となると、実際に働ける時間は1日4時間程度です。週1回の1:30帰宅の日はそれより働ける時間が短いので、その日はお休みを取ることにしていました。
私の娘のように一人のお留守番が不安な子をお持ちの場合は、勤務日や勤務時間を調整できる求人を探す必要がでてきます。都内のように求人自体が多い場所だといいですが、求人が少ない土地だとそのような働き場所を見つけるのがより困難だろうと思います。
公設学童に通わせるには利用条件をクリアする必要がある
子どもが放課後に家以外の場所で過ごす選択肢はいくつかあります。私の居住区の内容を簡単にまとめてみました。
事業名 | 児童館 | 放課後子ども教室(学校内隣接) | 公設学童クラブ |
対象 | 0~18才 | 区在住・在学小学生 | 1~3年生 (特別な支援を必要とする4~6年) |
開設時間 | 週1平日休み 火~金は10時~18時 | 授業終了後~18時 | 8時~19時 |
利用方法 | 一度帰宅してから利用 | 放課後直接利用もOK 入退室管理あり | 放課後直接利用 職員が出欠の確認・保護 入退室管理あり |
おやつ | なし | なし | おやつあり(3時・6時) |
利用料 | 無料 | 無料 | 有料(保育料) |
児童館は無料で自由に利用できて手軽なのですが、一度帰宅してから行く必要がある、入退室管理が無いということで小1の娘にはちょっと不安な部分がありました。
学校隣接の放課後子ども教室は、放課後直接通えて、入退室管理(※事前に登録して、カードをかざすして入室、退室を教えてくれるシステム)もあり、無料で利用できます。いいこと尽くしに思える内容。ここで楽しく遊んでくれたらうれしかったのですが……、子どもの人数が多いことと仲の良い友だちがあまりいないらしくほとんど利用していません。
公設学童クラブは、有料にはなるものの月数千円で利用でき、入退室管理に加え、出欠の管理、おやつタイムも3時・6時と2度あり、開設時間も長めです。先生が子どもたちの様子を見て、何かあれば連絡帳などで報告してくれるので安心です。
他にも民間の学童クラブという選択肢があります。延長で8時過ぎまで預かってくれたり、送迎バスがあったり、夕食が出たり、英語や運動ができたり、様々なサービスを受けられて魅力的。ですが、当然その分利用料は高くなります。
子どもが「安心して楽しめる場所」というのを最優先に、「家計に無理のない範囲」で選んだ場所が、公設学童クラブでした。
ただ、公設の学童クラブを利用するには利用要件を満たす必要があります。保護者が就労・疾病・障害・介護・求職などの理由で保護ができないときに利用できるもので、その要件は細かく決められています。
書類を書いて申込をし、条件を満たして空きがあれば点数の高い人から利用できるという仕組み。
公設学童を利用させたいけれど、パート勤務で子どもより早く帰ってくる。という場合、そもそも就労の利用条件を満たしていないので利用させることはできません。ですが、私は次の方法で子どもに学童を利用させることができました。
小1の壁を乗り越える方法
- 夏休みを使って学童を試す
- 在宅ワークを探す
夏休みを使って学童を試す
夏休みの間だけでも学童が利用可能なのはご存じですか?
私の居住区では、、朝8時以降4時間以上保育に欠ける日が週3日以上(※夏休み等の長期休業日のみの利用)あれば要件を満たします。この仕組みを使って、夏休みの間に娘に公設学童を利用させてみることにしました。
それまでは急いで娘より早く家に着くように帰っていたのが、お仕事の時間を延長して働くことができるようになりました。公設学童の居心地が良かったのか、子どもから夏休み後も通いたいとの申し出が。再度申請し直して、今も継続利用しています。
徐々に勤務時間を延ばして行けたので、久々に専業主婦からパートを始める自分にとっても無理のない始め方だったと思います。
在宅ワークを探す
これまで外に働きに出た私の体験談をお伝えしました。専業主婦から外にパートに出ると色んな人との出会いがあり刺激になります。家以外で自分の場所があるというのが純粋にうれしいです。
一方、在宅ワークという働き方も魅力的。通勤時間のロスなく、自分の好きな時間に働ける職種であれば家庭を最優先にすることができます。在宅ワークでも要件を満たせば子どもの学童利用は可能。家でお仕事にいそしみ、子どもが学童で遊んで帰ってくるのを待つという生活ができます。
在宅ワークにも興味深々。何かお試ししたらこちらで紹介しますね。
おわりに
専業主婦がパートを始める時にも「小1の壁」はありました。まずは、子どもの要望を聞き、心地よい居場所を探してあげることが大切かと思います。それが公設学童であれば「夏休み利用」でお試しできるのでおすすめです。みなさんが無理なく「小1の壁」を乗り越えられますように。
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