子育て主婦のみなさんはどのような働き方をしていますか?
私は今月より、パートから正社員として働いています。パートと正社員では何が変わったのか、子育て主婦が正社員として働いたら何を得て・何を失ったのか、私の体験談をご紹介したいと思います。
都心で時短正社員になるならリアルミーキャリア私の働き方の経歴
単身 | 正社員 |
DINKS (共働き子供なし) | 派遣社員→正社員 |
出産後 | 専業主婦 |
上の子2才~1年くらい 下の子0才 | パート |
上の子4才~8才 下の子2才~6才 | 専業主婦 |
上の子9才~ 下の子7才~(小学1年) | パート→正社員(今回) |
子どもを出産するまではフルタイムで正社員や派遣社員で働いていました。しかし、転勤族な上、実家が遠く子育てのサポートが得られる状況ではありません。子どもが赤ちゃんのときに少しパートに出たことはあるものの、下の子が小学生になるまではずっと専業主婦でした。
パートから正社員で変わったこと
パート | 正社員 | |
①拘束時間 | 週4勤務・4~6時間/1日 | 週5勤務・8時間/1日※週1日は6.5時間勤務 |
②職務内容 | 事務作業・電話応対・接客 | 事務作業・入金チェック・期限管理 |
③給料 | 時給 | 月額 |
④社会保険 | 会社の社会保険は未加入 夫の扶養内 | 会社の社会保険に加入 夫の扶養を外れる |
①拘束時間
パート勤務の時は、平日の子どもの習い事の送迎ができる範囲で働いていました。1日4~6時間の勤務で週4日勤務。1日は平日のお休みがあり、その日に友人とランチ、趣味のカラオケやランニング、美容院、病院などを済ませていました。
正社員になった今は、1日8時間の週5日勤務。ただし、週に1日は習い事送迎のため、時短で6.5時間勤務をさせてもらっています。
パート勤務の時は月に約90時間の勤務時間が、正社員になって60~70時間増えて月に約154時間になりました。
②職務内容
パートの時と職務内容に大きな違いはありませんが、電話応対や接客はなるべくパートさんに任せるようになりました。その代わり、入金チェックや期限管理などの仕事を任せてもらえるようになりました。
③給料
パートの時は時給換算でのお給料でしたが、正社員になると月額が決まったお給料になります。賞与も出れば良いのですが、それは会社の利益次第でしょうか。
④社会保険
パートの時は夫の扶養に入っていたので、被扶養者として夫の勤務先から保険証を受け取っていました。
正社員として勤務すると、勤務先の社会保険に加入することになります。夫の扶養から約10年ぶりに外れて、勤務先から保険証を受け取りました。これから社会保険料と厚生年金を毎月支払うことになります。また、夫の配偶者特別控除の枠も飛び越えてしまいます。それにより、夫の税負担も増えることになります。
ちなみに、私はパートの時から103万円の壁は超えていたので微々たる所得税と住民税は毎月支払っていました。雇用保険も同様にパートの時から加入していました。給料の額に応じて負担額が変わるので、収める額には変化があると思います。
パートから正社員になって得たもの・失ったもの
パートから正社員になって得たもの | パートから正社員になって失ったもの |
①家族の理解と協力 | 平日に友人とランチする時間 |
②家族と自分の自立 | 平日にカラオケやランニングをする趣味の時間 |
③増えた収入 | 子どもの習い事の送迎の時間 |
④130万円の壁を気にしながら働かなくて良くなったこと | |
⑤時間のやりくり術 |
①家族の理解と協力
会社から正社員にならないかと声をかけてもらった時、一番に考えたのが家族の生活です。
これまでは、朝はお弁当作り→家事→パート→習い事がある日は子どもたちの送迎→家事→就寝。という日々。家族が外に出ている間にパートに出て、「おかえり」と子どもたちを出迎えることができました。それが、正社員として働くと、逆に「おかえり」と子どもに迎えられる側になります。
私が働く時間を延ばすことで、誰かが無理するのは悲しい……。
私の心配はよそに、家族会議を開くと、私が正社員として働くことに賛同し、それぞれが協力できることを考えてくれました。
正直、一番大きかったのはそれです。家族の理解と協力なしに、正社員として働く決断はできなかったと思います。
パートで働いている時は、誰にも負担にならない範囲でお仕事ができていました。しかし、正社員で働く場合は、習い事の送迎をどうするか、家事のやりくりをどうするかなど自分だけでは解決できそうにないことも出てきます。話し合って、週に1日は夫が早出勤・早退社して平日の習い事の送迎をしてくれることになりました。全くこれまで料理をしてこなかった夫が、毎朝お弁当の卵焼きを焼いています。
徐々にですが、子どもたちも自分のことを自分でできるようになってきたように感じます。ホワイトボードにやることチェック表とその日の予定を書いているので、毎日見てチェックを入れています。(誘惑にかられてYoutube三昧の日もあると思いますが……)
お手伝いも楽しくなるように、お手伝いポイント表を作ってしっかり稼いでもらう仕組みを作りました。最近では野菜の皮むきのお仕事が人気で、玉ねぎの皮むきを2人で取り合うようにやっています。
これまで夫が担っていた「外で稼ぐ」お仕事を私が少しもらい、私の「家事と育児」のお仕事を夫が少しもらい、子どもは「自立」できるように家族に協力をするようになりました。
みんながちょっとずつ、一人で持っていた荷物を分け合いました。それぞれ大変なこともあるよねと、お互いを理解して人に優しくなれたらいいなと思います。
②家族と自分の自立
私が正社員になることで、子どもは一人で過ごす時間が増えました。今年から学童に通えなくなった小学4年生の長男は特にそうです。
自分で家の鍵を管理して、ホワイトボードで予定を確認して、時間を見て何をすべきか考えなくてはなりません。お腹が空いたら冷凍庫に入れている焼きおにぎりを、自分でレンジで温めてなくてはなりません。
子どもと離れる時間が長くなったことで、子どもに「自分で考える時間」を与えられているのかなと思います。まだまだ子供です。動画を見すぎたり、ゲームをやめられない日もあると思います。動画を見すぎて宿題をできず、寝る前にバタバタやって大変。という経験もするかもしれません。
しかし、それも大事な経験。
私は子どもがやってないことに目が行き、ついつい先に口を出してしまうところがあります。私が外に出ている間に、自分で考える力を付けて、「自立」に向かっていってくれたらうれしいです。
私自身もおよそ10年ぶりに会社からの保険証を手にしたとき、「自立」したような気持ちになりました。会社の役に立っていると認めてもらえたようでとてもうれしかったです。実際は勤務開始から日が浅く、まだまだ半人前なのですが……。子どもがいても、転勤族でも働くことをあきらめなくてもいいんだ。と思えてちょっぴり自信になりました。
③増えた収入
130万円の壁を超えたことで、社会保険料、厚生年金の支払いが生じました。所得税、住民税、雇用保険の負担額も上がりますが、それでも月額の手取りはパート勤務時より増えます。
夫の税負担が増え、扶養手当も無くなることを考慮すると家計全体での手取りの増加は大きくありませんが。実際に給与明細が出てから検証したいと思います。(追記;給与明細が出たので検証結果をまとめました。下に記事のリンクを貼っています)
④130万円の壁を気にしながら働かなくて良くなったこと
まだ働けるけど、損すると分かっているラインに突入したくない。そう思って超えられずにいました。正社員になって壁はなくなりました。あとは上だけを見て頑張れるので、すごく気が楽です。
⑤時間のやりくり術
月に60~70時間仕事に費やす時間が増えたので、何かを削らなくてはなりません。「やること・やらないこと・人に任せること」を考えて、時間のやりくりをしています。
パートから正社員になって失ったもの
パートから正社員になって失ったものもあります。具体的には友人とゆっくりランチ・カラオケやランニングなど趣味を楽む・美容院や病院など所要を済ませる・子どもの習い事の送迎の時間です。
週に1日でも平日にお休みがあると、混雑をさけてサービスを利用できるからいいですよね。パート時の週4日勤務だと、1週間に週末が2回あるような感覚がありました。今思っても、リフレッシュできる最高の時間でした。
ですが、よく考えてみたら、平日の習い事の送迎以外は、土日のお休みでもやることは可能です。失ったものもありますが、お休みの日の使い方も含めた時間のやりくり術は得られそうです。
おわりに
家族の理解と協力のもとに子育て主婦がパートから正社員になったら、家族と自分の自立が得られ、130万円の壁を気にしながら働かなくて良くなり、パートの時よりも手取り収入が増えました。休日も含めた時間のやりくり術も磨かれます。
もし働き方に悩んでいる子育てママがいたら、一度家族で話し合ってみてはどうでしょうか。みなさんが自身の望む働き方ができますように。何か参考になればうれしいです。
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